非利き手で箸を使えるようになった方法

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脳卒中によって利き手に運動麻痺などが生じた場合には,利き手を交換をして,細かい動作では主に「非利き手」を使うことが必要になることがあります.
 
 

利き手はどうやって判断する?

  1. 文字を書く時に,ペンをどちらのでて持つか?
  2. 食事の時,スプーンをどちらの手で持つか?
  3. 歯を磨く時,歯ブラシをどちらの手で持つか?
  4. マッチをする時,マッチの軸をどちらの手で持つか?
  5. 消しゴムで文字を消す時,消しゴムをどちらの手で持って消すか?
  6. 縫い物をする時,針をどちらの手で持って使うか?
  7. パンにバターを塗る時,ナイフをどちらの手で持つか?
  8. 釘を打つ時,金槌をどちらの手で持つか?
  9. りんごの皮をむく時,皮む器をどちらの手で持つか?
  10. 絵を描く時,ペンや筆をどちらの手で持つか?

上記の質問に対して,右手,左手,どちらも,という3つの選択肢があり,
 ・右手を選んだ場合を + 1点,
 ・どちらもを選んだ場合を 0 点
 ・左手を 選んだ場合を – 1点,
として10項目の合計を求め,値が大きいほど右利きという判定になるものです.
 

「日本語版 FLANDERS 利き手テスト」のダウンロードは こちら>>>

大久保ら. 2014. 日本語版 FLANDERS 利き手テスト ―信頼性と妥当性の検討―. 心理学研究 85(5) : 474–481.

大まかな利き手を判断するために合計得点を換算しますが,考えてみれば,この項目にあげられる生活行為は,細かい繊細な動きの調整を必要とする行為と考えて良いかと思います.
 

日本には「箸を使う」という非常に細かい指の動きの調整を必要とする生活行為があるので,今回は「箸操作の利き手交換」について取り上げてみたいと思います.
 

   

 

箸操作の利き手交換時に行った練習

非利き手で箸操作をマスターするためにどこに注力したらいいか,脳卒中サバイバーではありませんが,自分の利き手の手術をきっかけに,非利き手である左手で,ご飯,おかず,そして麺などジャンルを問わずに食事ができるようになるために行った練習を引き続き紹介していきます.
 

  1. まず,非利き手で「箸の構え」が維持できるようにした.
    ここでいう「箸の構え」は,2本の箸先が合うようにして持つことで,合わせた箸先で,ティッシュや粘土を突いたりしてもその状態が崩れずに持てるようにしました.
    徐々に,下側の箸が,親指の付け根と薬指の側面で抑えてぶれなくなっていきました.

    ※下の箸が持てない!という方は,以下をご覧ください!
     >非利き手で箸を使う時に必要だった“下の箸を安定せる練習
      
  2. 上側の箸を動かて,箸先を開閉できるようにした.
    最初は,2本の箸先を合わせるのが難しかったのですが,上側の箸を動かして箸先を合わせられるようにするために見つけたことがありました.
    それは,上側の箸を,人差し指と中指を回しながら開閉をすることで,箸先を合わせられるようになっていきました.
    この頃は,モノの大きさに合わせて箸の幅を調整できるようになったので,「箸でモノを摘む」というよりも,「箸でモノをすくう,引っ掛ける」という感じで食事が取るようにしていきました.実際の食事場面に挑む前に,丸めたティッシュを使って滑らかにすくう,引っ掛けることができるように練習をしました.その結果,食事の大半は取れるようになりました.しかし,茶碗についたお米を摘むことを続けるのは手が疲れてきて結構大変さはまだあり,可能な限り行いました.細かい者を摘む練習は,これ以外はしませんでした(小豆を摘むとかよくありがちな練習).
     
  3. 引きさく練習をした.
    箸を使う際には,摘むだけではなくて,食べ物をさいて分けることも必要になるので,抵抗感も少ないティッシュをさく練習を通じて,上側の箸を広げる時に力を込められるようにしていきました.
    その結果,お魚がさけるようになって来るのと,箸がばらけなくなってきましたので,米粒も摘みやすくなりました.
       
  4. 耐久性をつけた.
    ここまできたら食材を選ぶことなく,大きさを調整し,摘み,食べることができるようになったのですが,なんせ耐久性が乏しかったですね.ここは,実践あるのみで休憩を挟みながらも頑張って食べ切っていました.
       

食形態としては,ご飯や固形のおかずよりも,麺を食べたり,卵を混ぜる時などの箸操作の難易度は手首や指を協調させて使うので,難易度としては高い印象があります.そのため,非利き手で麺が食べられるようになるまでに,やったことはまだまだ紹介しきれていませんので,今後もこのトピックを検討します.
 

普通箸が使いにくい時には,自助箸を使って食事をすることもありました.
自助箸の種類についての紹介は,「非利き手で箸を使って食べる〜箸の自助具紹介〜」でしています(以下の画像のクリックでページが開きます).
 

こちらから>>>

 
    

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