ハンドマッサージ機として使われている機械も,
使い方によっては,麻痺手の機能を高めうるという研究報告がなされています.

研究で使用されているハンドマッサージャー(スライブ MD-01;大東電機工業株式会社) https://daito-thrive.co.jp/store/products/detail.php?product_id=163
◆文献◆
Choi WH. (2017)
Effects of repeated vibratory stimulation of wrist and elbow flexors on hand dexterity, strength, and sensory function in patients with chronic stroke: a pilot study.
J Phys Ther Sci. 29: 605-608. doi: 10.1589/jpts.29.605. こちら>
この研究は,
慢性期の10名の脳卒中サバイバーを対象にして,
・手の巧緻機能
・強さ
・感覚機能
に関係する筋肉への繰り返しの振動刺激の効果について検討した研究でした.
ランダムに5名ずつの
A群:上腕二頭筋・橈側手根屈筋へ振動刺激を受けるグループ
B群:伝統的な理学療法を受けるグループ
の2グループに分けて,1回30分の介入を,週3回,4週間実施したところ,
A群もB群も共に,手の巧緻性を示す the box and block testの結果が優位に向上したということです.
このことから,慢性期の脳卒中サバイバーにとって,上腕二頭筋と橈側手根屈筋への繰り返しの振動刺激は,伝統的な理学療法と同等に手の機能(巧緻性)を向上させることが示唆されたと結んでいます.
理学療法の実施内容が不明確なため,研究内容検討は必要ですが,
病院から退院し,毎日療法士によるリハビリが受けられない時のために,
筋肉に振動刺激を加える自主トレーングを行っても良いかもしれません.
相談できる医師や療法士に相談してみてはいかがでしょうか?
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